毒親との離れ方

親と折り合いが悪いことで悩まれていらっしゃる方へ

毒親との離れ方
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私は毒親育ちです

結論を申し上げます。毒親とは離れられます。

断言します。

なぜなら、私がそうできたからです。

もちろん、何もせずに離れられたわけではありません。

しかし、離れた今ではとても幸せで平穏な生活ができています。

毒親で苦しんでいらっしゃる方に、そのヒントややり方をお教えしたく、この記事を投稿することにしました。

親との関係で悩むとは

私のところには様々な悩みを抱えた方が来られますが、その中には、親との関係に悩まれている方も非常に多くいらっしゃいます。

  • 親とケンカが絶えない。
  • 親からの制約や押しつけが多い。
  • 親を好きになれない。
  • 親と折り合いが悪くて孤独を感じてしまう。

などなど、挙げればキリがありません。

そして、共通して、皆さん、親との関係を改善したいと思っていらっしゃいます。

私は自分がいわゆる「毒親」に育てられたこともあって、そのあたりをアドバイスしているのですが、今日は毒親との付き合い方についてお話します。

「毒親」とは何か?

この言葉を聞いたことのある方にはお馴染みかもしれませんが、子供に悪影響を及ぼす親のことをこのように表現します。

そして、自分がそうだったので断言しますが、毒親と言われるような親は、そのほとんどが自覚がありません。

自覚がないどころか、自分をいい親だと思っていたり、親としてのつとめを全うしているかのように思っているところもあります。

毒親にも様々なタイプがあります。

  • 過保護が行き過ぎるタイプ、愛情の押し付けが過剰
  • 子供に興味がない、放置気味
  • 子供に対しての独自の価値観の押し付けや洗脳が強い
  • 子供を自分の所有物のように扱う、奴隷のように扱う
  • 肉体的、精神的虐待

などなど、これらの複合形もありますし、他にも様々なタイプがあります。

親で悩まれている方は、どのタイプでしょうか?

また、子供側にも原因があるのですが、その話は後述します。

私の経験をお話します

私の場合は母親が毒親でした。

肉体的精神的虐待に加え、子供を所有物とみなした上で、彼女独自の価値観の洗脳が強いタイプです。

何かあるとすぐ暴行、それに加えて言葉による暴力も壮絶なものがありました。

「アンタなんで生まれてきたの?」

「アンタさえいなければこんなに苦労しなかったのに」

「アンタみたいな子はロクな人生にならない、苦しんで死ぬことになるよ」

「アンタがジャマなのよ、二度と帰ってこないで」

このような罵声を暴力つき金切り声でされるというのは日常茶飯事。

加えて、彼女は自分の価値観が最高で、それに賛同してくれる人だけが好き、賛同しない人は全員敵、というものの考え方でした。

そのために、幼い頃から近所の人や親戚ほぼ全員に対してひどい悪口を吹き込まれていて、私は大きくなるまで周囲の人間は皆悪い人だらけなのだ、と思い込まされているところもありました。

私には姉妹がいますが、そちらに対して母は強い愛着があり、かわいがっていたので、家では私がよく、親と姉妹からのいじめの標的になっていました。

自宅に居場所がなかったので、よく外を転々としていたのですが、毒親のめんどくさいところは、執着も強いという点です。

それだけの感情を私にぶつけてくる割には、少し帰りが遅いとか、少し外泊するなどでストーカーのように電話をしてきて、留守電に脅迫を残されていました。

「今すぐ帰ってこないとアンタ、どうなるかわかってるんだろうね?」

という留守電が何件も入っているような感じです笑

肉体的にも精神的にもボロボロにされましたが、母との深い確執は30年で幕を閉じました。

私が離れたからです。

というわけで、毒親とどうやって離れたのかをお話します。

まず、親の概念を変えること

毒親に悩まれている方に共通する概念のひとつに「親は絶対的存在、もしくはそれに近い」と考えているというのがあります。

確かに、生まれてから一定期間育つまでは庇護下にあるため、何も知らない子供にとっては絶対的存在になりがちなのですが。

実はそんなことはない、というのをぜひ頭の片隅に入れておいてください。

というのは、親の概念とはそもそも「自分を生んだ者」を指すのであって「自分にとって揺るがない絶対に従わなければいけない存在」ではないからです。

確かに毒親に育てられてしまうと、親に服従しなければいけないような、親の考えに従わないと自分が悪い子になってしまうような、そんな気にさせられるものです。

しかし、そもそも親の概念自体にそんなものは入っていません。

父親だろうが母親だろうが、概念だけで言えば、単に、自分を産んだ存在というだけです。

これ以外の親の意味は、後付けでされたものしかない、というのをまずは念頭に入れていきましょう。

繰り返しますが、親は絶対的存在ではありません。

法律上、そういう関係にある、というだけです。

「親子はこうであるべき」という幻想

世間一般の常識に照らし合わせると、どうしても親子は理解しあえるもの、というのが「普通」とか「常識」のように思われます。

実際はそんなことはありません。

人間である以上、いろんな性格の人がいるのは当然ですし、気の合う人合わない人がいるのも当然です。

血縁だったら気が合うはず、というのはおかしな理論です。

というのは、親戚全員相互理解し合っている人などいないからです。

でも、親子だったらそんなことはないんじゃないか、と思われるかもしれませんが、むしろ逆です。

というのは、親子だからこそ、他の血縁より余計な感情も入ってくるからです。

ただの親戚だったら「自分の子」とか「自分の親」という関係よりも責任や思い入れが少ないですし、一般的に共に過ごす時間が短いとか、親子ほどはお金が絡まないなどもありますね。

親子であると、他の関係性よりも絡んでくるものが多くなるので、元々気が合わない性質であると余計にこじれやすいものです。

ですから、親子だから理解できるはず、というのはそもそもおかしな理論だということを知っておくといいですね。

むしろ、親子だから理解し合えない部分が出てくる、と思うとちょうどいい関係性ができたりもします。

ここはいつか、別の記事でもっと詳しくお話しますね。

親子関係で悪くても幸せになれる

今回、もっとも声を大にしてお伝えしたいのはここです。

多くの人が、親子関係が悪かったら幸せになれないと思い込んでいます。

実際、そんなことはありません。

親子関係が悪いままでもあなたは幸せになれます。

私がなれたからです。

そして、今でも親子関係は悪いままです笑

まず、親子関係が悪いままでもいいのだ、修復しようとしなくてもいいのだ、ということに気づいていきましょう。

もちろん、修復できるものはするに越したことはありません。

しかし、様々な理由により、どうやっても修復不可能なケースもあるのです。

例えば私の実例で話すと、宗教が絡んでいました。

親の入っている宗教の教義を私は信頼できなかったので、入信しなかったのです。

その宗教に入らない子はいらない、と言われれば、これはさすがに仕方がないですよね。

もちろんこれは極端な例ですが、このように修復不可能なものもありますので、ムリに関係修復に時間やエネルギーをかけようとしなくてもいい、ということです。

親もひとりの人間、子もひとりの人間

親には「親」という肩書きがついているだけで、皆、ひとりの人間です。

親だからと言ってカンペキな大人はいませんし、なにもかも子供より完成している人間もいません。

そして、コドモのまま親になっているケースが非常に多いのです。

これを読んでくださっているあなたがもし、年齢的に大人だったら、ご自身に向かって確認して欲しいのですが、あなたはカンペキな大人ですか?

誰かに対してカンペキな責任を取れると自信を持って言えますか?

ほとんどの方がそんなことはない、と言うのではないでしょうか。

むしろ、自分のことをコドモっぽいとか、いつまでも成長しない、と思うのではないでしょうか。

実は、親も子供がいるというだけで中身はそんなものだったりします。

親に「大人であること」を求めると苦しくなりますが、最初からコドモなのだ、と思うと見方が変わるものです。

毒親のほとんどは中身がコドモです。

コドモだから、毒親になってしまうのです。

もしかしたら自分の親は、自分よりもずっとコドモなのかもしれない、と思ってみてください。

ひとりの人間なのですから、普通なことです。

あなたは必ず幸せになれます

まず、考え方の一部を書いてみましたが、ぜひ皆さんも、今まで抱いてきた「親」というものの意味を捉え直してみてください。

私が以前、まず最初にやったことは「親の意味を変える」ということでした。

親の意味を変えないことには、いつまでも行動が変化しないという結論からです。

どんなものも、その意味は自由に変えられます。

親が好きという人もいますし、尊敬しているという人もいます。

それと同じように、キライでもいい、尊敬できなくてもいいのです。

実際に離れるまでに行動したこともたくさんあるのですが、非常に長くなりますので、それはまた次の記事で書きますね。

ありがとうございました。

毒親から受けた洗脳を解放する

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