毒親との離れ方・行動編

まずは、毒親と離れましょう。

毒親との離れ方に関して、親への捉え方を変えるコツを記事にしていますので、ぜひそちらもお読みください。

毒親との離れ方
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毒親とは離れられます

毒親とは離れられずに一生過ごすのだ、と思い込んでいる人が多くいらっしゃいます。

親がいつか死んだら、その時自分は解放される、その時までガマンして生きなければいけないとか、もう人生は諦めたとか、そんな感じの人のことです。

自分が過去そうだったのでとてもよくわかります。

私自身、一生毒親の元で悩み苦しんで生きるだけの人生なのだろう、と何度も泣きました。

よくお気持ちがわかります。

しかし、今思えば、それは杞憂でした。

そう思い込んでいた、そう思わされていただけだった、と思います。

さて、どのように考えれば、毒親から離れることができるのでしょう。

親離れは人として当然のこと

例えあなたがどう思おうと、あなたの親がどう思おうと、子が親から巣立つのは人として当たり前ですし、そうでなければいけません。

全ての生物はそういうものです。

人として当たり前なことを当たり前に受け入れましょう。

親がどう言ったとしても、親という立場上、子供がきちんと育って巣立っていけば、それが正しい親子としての関係です。

しかし、毒親の親子関係はこの当たり前がなぜかなかったりもします。

幼い頃から依存させるような洗脳に近い教育がされていたり、子供がいないと親の方がダメになるようなしつけ方をされたりしていて、この「巣立つことが子供のつとめ」という当たり前がない関係が多いのです。

巣立つことに罪悪感を感じる必要はないですし、巣立たないことは人として未熟であるということです。

親が何を言っても構わないので、まずは巣立つことに対して堂々と責任を持ちましょう。

そうは言っても、自分がいなくなったら親にいろいろ言われる、という方も多いと思いますし、長年のしつけという名の洗脳によって、親から離れることに自信がない方も多いと思いますが、大丈夫です。

なぜ大丈夫だと言えるのかについては、後ほどお話します。

親から巣立つことが最優先だ、とまずは考えましょうね。

離れて暮らす準備から

まずは一人暮らしでもシェアハウスみたいなところでもなんでもいいので、家から出る準備をしてください。

すでに親と離れて暮らしている毒親っ子さんについては次の項目でお話します。

毒親のタイプによっては、金銭的に縛ることでわざと子供を独立させないようにしている親も結構います。

そのために、独立する自信がなくて、親元を離れる決心がつかないケースも。

世の中には住み込み付きの仕事なども結構あります。

一時的にそういったところで働いて、住まいと仕事を確保するということも十分可能ですので、とにかく親元を離れよう、と決意してください。

ここで最優先で考えて欲しいのは、とにかく親と物理的な距離を取る、ということです。

毒親は意図的に物理的な距離を子供に取らせないようにする傾向があります。

まずはここからしっかり決意してみてください。

物理的な距離の理想は、電車や車で2時間以上離れているところです。

移動するだけで2時間かかるところだと、行くだけでそれなりの準備や心構えが必要になり、互いに会うこと自体が億劫になっていきます。

物理的な距離を置く、というのをとにかく最優先としましょう。

すでに親元を離れていて毒親に苦しんでいる方

まず、物理的な距離を確認してください。

ハンパに近いことは悪影響です。

見た目上、子供が独立しているように見えるので、親としてのプライドが満たされる悪い要因となります。

子供は立派に自立している、でも、すぐに会える、と思われてしまうと、依存の糸がなかなか切れません。

物理的にもう少し離れることを検討してみてください。

連絡手段を「文章」だけにする

物理的な距離を取ったら、今度は親との連絡を「文章」のみにしていくように心がけてください。

メールでもいいですし、LINEでもいいですが、とにかく電話はしない、という感じです。

向こうからかかってきたら当面は出ないと決意してください。

しばらくしつこくかかってくると思いますが、仕事や雑用などで電話には出られない状況だった、ということにして、とにかく話さないことが重要です。

メールやLINEも返事のタイミングを少しずつ遅くしていくこと。

すぐに返事をしない、連絡が来たらどんなに感情が昂ぶったとしても少し時間を置いてください。

なぜ、電話を避けろというのかというと、毒親はその独特の性質から、話すことで子供を制御する、誘導する、という方法をよく使うからです。

その方法は親によって様々ですが、例えば声のトーンであるとか、話し方であるとか、コレを言えば子供が自分に従うというキーワードであるとか、そういったものを使う傾向があります。

毒親育ちの子供たちは長年それらを耳で聞いて育っているので、冷静かつ客観的にそれらを聞き流すことができない傾向があり、直に話してしまうと途端に親にマウントを取られてしまう可能性が高いのです。

決して、いきなり連絡を断てと言っているわけではありません。

連絡は文章でのやりとりに止めてかつ、時間をおいてゆっくりしていくようにしましょう、というだけです。

また、こちらからの返事はできるだけ手短にしましょう。

毒親の方はたくさん言いたいことを送ってくると思いますが、それに対して細かい返事をしないように。

こちらからは「はい」とか「わかりました」とか「夏に帰ります」とか、そんな感じの、ドライでサラっとした返事だけをするように心がけていくことが大事です。

文章の上で、少しずつ、こちらが親への依存や関心が薄れていっているということを印象づけていくようなイメージです。

もちろん、最初はとても怖いと思います。

そんな返事だけだったら何をされるかわからない、そんないい加減に見える対応をしたらどんな罵声を浴びせられるかわからない、と怯えてしまうこともあると思います。

私もそうだったので非常によくわかります。

しかし、人というのは不思議なもので、関係性が対面から声だけ、声だけから文章だけ、そして徐々に頻度や熱がなくなっていく、というのを見せるだけで、徐々につながりも薄れていくものなのです。

怖いかもしれませんが、まずはここから始めましょう。

これによって、心理的な距離を作ることができます。

物理的・心理的な距離を取ったら、関係性の距離を再定義

さて、物理的・心理的にまず距離をとっていくことをお話しましたが、それをしながら、自分の中にある親の定義を少しずつ変えていきましょう。

それまで、自分にとって親とは、例え悪い意味であったとしても「重要」な存在だったと思います。

しかし、その「重要さ」は親からの洗脳や言われ続けてきた言葉による思い込みの部分も多く意味として含まれているケースが多いのです。

例えば、私の場合であれば「親を大事にしない子供は地獄に落ちる」と幼い頃から脅され続けていました。

こういったものを聞かされ続けると、イヤでも重要なものにしないといけないと思い込んでしまうものです。

しかし、前回の記事でお伝えした通り、親とは「自分という存在を生んだ者」でしかありません。

確かに法的に近い関係性はありますが、心理的には他にもっと重要なものがあっても別にいいのです。

私の場合は、物理的・心理的距離を取りながら、親への定義を「遠くに住んでる、私を生んだ人」にしました。

これによって、それまで渦巻いていた負の感情が少しずつ収まっていったのです。

どう定義してもいいので、とにかく「重要」というニュアンスが含まれないようなものに変えていきましょう。

さて、最初の方で「親に何か言われたらどうしよう、と思っても大丈夫」というお話をしましたが。

親の定義が変われば、何を言われてもなんとも思わなくなるのです。

例えば、遠い国で知らない人に自分が何かを言われたとしたらめちゃくちゃ頭を悩ませるということがあるでしょうか?

大半の人はどうでもいい、と思うはずです。

物理的にか心理的に近くて重要だと思ってる人が何かを言うと思うから怖くなったり頭を抱えたり怯えたりするわけです。

親の定義を変えることで、「血縁のある他人」に近い関係性ができれば、必ず、何を言われても大丈夫になっていきます。

そのために、まずはとにかく距離をとるのだ、と決意しましょう。

毒親と離れれば、新しい人生になる

私は上記の方法で、約2年くらいかけて完全に親の洗脳から解放されました。

以前は親が廊下を歩いている足音を聞くだけでビクビクしていましたが、今ではなんとも思いませんし、別に連絡を完全に絶っているわけでもないです。

互いに、遠くで元気にしてたらそれでいい、くらいの関係になっています。

もちろん、最初の数ヶ月は親からの猛反発を食らいました。

ストーカーのような電話回数、脅迫状のような手紙が連日送られてくる、他の親戚を使って誘導しようとするなど、再び傘下に入れようと親の猛烈な働きがあったのは事実です。

しかし、物理的・心理的に距離を置き、今までの親の概念を自分の中で徹底して変えることをやった結果、今ではとても穏やかな日常になっています。

たったこれだけで本当に人生が変わるのかと不安になられる方も多いと思いますが、何かありましたら、ぜひ、ツイッターの方にご相談ください。

今後も、毒親との付き合い方に関しては記事を投稿していく予定です。

よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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