少々、刺激的なタイトルですが、内容をしっかり読んでいただければ、何が言いたいのか、ご理解いただけると思います。
さて、ポジティブ、ネガティブという言葉がありますが。
そして、ポジティブはいい、ネガティブは悪い、みたいなイメージをたくさんの人が持っています。
果たしてコレは本当でしょうか?
先に答えを言ってしまうと、完全にケースバイケースです。
ポジティブな方がいい場合もあれば、ネガティブな方がいい場合もあります。
使い分けていかないと、思い通りの人生にはなりにくいものです。
しっかり意識して使い分けをしていきましょう。
というわけで、お金に限定して言うと、どっちがいいのか、という話をします。
ポジティブマインドが推奨されがちな社会
基本的に、ポジティブはいい、ネガティブは悪い、とされていることが多いのですし、マイナス思考=ネガティブ思考という位置づけで、マイナス思考ばかりしている人をよくないと言っている本や情報は多いものです。
基本的には私も同意しますが、ここでよく考えて欲しいことがあります。
何もかもポジティブでいいのか。
何もかもネガティブは悪いのか。
この観点で言えば、正直、同意できないケースは多くなります。
例えば、様々な社会問題に対して。
楽観的な見方しかしなかったら、それらは改善するでしょうか。
何らかの意味で問題を抱えた子供がいたとして、「きっといい子になるだろう」とポジティブにだけ捉えて何も指導しなければその通りになるでしょうか。
そんなことはないですよね。
ポジティブであった方がいい場合と、そうじゃない場合があるのは当然です。
安易にどっちがいい、どっちが悪いだけで捉えるのは思考停止の元ですし、思考停止になったが最後、情報弱者として詐欺まがいの情報に絡めとられてしまうのがオチです。
自分の人生は自分で責任を持って挑んでいかなければなりません。
幸せになっていくためにも、どこでポジティブであるか、どこでネガティブであるかをしっかり見極める必要がある、ということです。
普通に考えたら当たり前なことなのですが、なぜかこれをわかっていない人も多いのです。
とにかくポジティブでいよう、ネガティブでいちゃダメだ!としか考えていないケースをよくお見掛けするのです。
ところで。
この記事は、お金と豊かさ、ビジネスに関する話をメインにしていきます。
ことに、ここに関してはあえて「ネガティブでいけ」という話をしたいと思います。
お金や豊かさはポジティブでいれば大丈夫なのか?
他の記事でもお話させていただいていますが、お金は資本主義社会で使われている価値交換ツールというのが最も大きな特徴であり、それ以外の特徴はこれより下の概念になります。
例えば、お金はエネルギー、という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、概ね同意するものの、エネルギーとしての性質は万人に通じるものではありません。
(試しに銀行の窓口や証券会社などで「お金はエネルギーです」と言ってみてください。ハイ?と聞き返されると思います)
スピリチュアルの文脈で話せば、何かの価値の対価として感謝の意味を込めて交換されるものがお金だからエネルギーです、という感じになりますし、私もそのロジックで話すこともありますが、実際にお金が欲しいとか豊かになろうと思ったら、これでは通用しない場面が多いということです。
ちょっと考えればわかることです。
あなたが八百屋を経営しているとして、ニンジンを買いに来た人がいるとする。
ニンジンをあげたらものすごく感謝された、泣いてありがとうございます、と何度も頭を下げられた。
そのエネルギーは確かにスゴかった。
しかし、お金は払わない、コレだとおかしいですよね。
八百屋であるあなたは、そのお客様の感謝のエネルギーのスゴさに感動してニンジンをあげようと思いますか?
感謝のエネルギーだ、というのであればエネルギー値さえ高ければ価値の交換は成立するはずですが、そうはいかない、というのが資本主義社会のルールというものです。
仮に感謝の気持ちなど1ミリもなかったとしても、千円でニンジン買う人がいたら八百屋のあなたはそちらを優先しますよね。
「お金はエネルギーである」というのは確かにその通りですが、それは生き方や在り方の文脈で語る時の話であり、実際にお金を得ていく、増やしていく、稼いでいく、という文脈で語るのであれば、そちらではダメだ、ということです。
ケースバイケースというのはこういう話です。
繰り返しますが、私もスピリチュアル系のセミナーなどでは「豊かさを得るためにエネルギーをどう回すか」という話をします。
しかし、ビジネス系のセミナーをする時にはこの言い方はしません。
ここで話そうとしているのは、実際にお金を得る、増やす、稼ぐ、という時の話です。
そして、お金は、なんとなくは絶対に入ってきません。
あなたが、誰かになんとなくお金をあげることなどないように。
あなたが誰かにお金を渡す時は、必ず何か理由があるはずで、なんとなく気が向いたからとか、なんとなく好きだから程度でお金をあげるということはないですよね?
あなたがしないものを、他の誰かがするはずがないのです。
当たり前ではないですか。
シビアになって考えましょう。
ネガティブの概念を書き換えること
この記事はタイトルの部分で「お金についてはネガティブで」という言葉を使っています。
あなたはネガティブ、と聞いてどんな意味をイメージしますか?
「悪い」
「暗い」
「不安」
「怖い」
「重苦しい」
こんな感じの意味をイメージするのではないでしょうか?
では、逆にポジティブという言葉の意味はどんなものをイメージしますか?
「楽しい」
「嬉しい」
「喜ぶ」
「明るい」
「楽観的」
こんな雰囲気をイメージされますよね。
では、これをお金に関する話に当てはめて考えましょう。
あなたが今挙げたポジティブの言葉の意味を感じるような時、あなたはどちらかと言うと、お金を払っている側ではないですか?
楽しくて、嬉しくて、明るいような場面は、そういう体験や経験をしているからだと思いますが。
その場面は、あなたがお金をもらっている側というよりは、何かに対して対価を払って楽しんでいる側ではないでしょうか。
もっと突き詰めた話をしましょう。
今挙げたネガティブの言葉のイメージが関係する方に、「仕事の場面」が入ってくる人も多いのではないですか?
「仕事で不安になる」「仕事で重苦しい気持ちになる」などです。
しかし、仕事なので「お金が結果として入ってくる」場面ですね。
もちろん、これは突き詰めるとの話なので極論ではありますが、資本主義社会のルールとして、人がイヤがることやめんどくさがること、あまり近づきたがらないこと、人より努力して手に入れたスキルを使うことなどをやると、お金が入ってくる、というものがあります。
しかし、これも当然過ぎませんか?
自分でできないからお金を払うわけです。
自分でやりたくないからお金を払うわけです。
自分にはそんなスキルはないからお金を払ってやってもらうわけです。
価値の交換ですから、当然ですよね?
例えばディズ〇ーランドなどの遊園地は、来場者は皆、楽しむために来ていますね。
結構な値段のチケット代を払って楽しみますが。
スタッフ側はどうでしょうか?
カンペキな接客をこなし、裏側が見えないように細心の注意払い、ダンスの練習をしまくって、トーク技術を磨き、来場者を楽しませているわけですが。
来場者を楽しませるために、来場者がやらないことをやっているわけですよ。
そして、お金を得るのはスタッフ側です、ポジティブな思いを持っている来場者ではありません。
これは非常にわかりやすい例で話しましたが、端的に言えば、資本主義社会のシステムというのは全て、これが基礎になっています。
誰かにいい思いや体験をさせる動きをした方が、お金を得る、というシステムです。
ネガティブ=悪いではないのニュアンスがだんだん伝わってきたのではないでしょうか?
そう、ここで言うネガティブとは、ポジティブな体験や感想を誰かに提供するための動きをする側、というようなニュアンスになってきます。
なぜなら、お金が流れていく方は、システム上、そちらだからです。
このシステムの大前提を完全に無視して、ポジティブでいましょう、というのは正直無責任である、という見方もできなくはないです。
今まで抱いていた「ネガティブ」という言葉の意味やイメージを、お金に関して限定で、人の役に立っていくこととか、人のやりたがらないことをやっていくこととか、人にポジティブな体験をさせること、みたいなニュアンスに変えていきましょう。
提供する側とは、こんな感じになっていく、ということです。
好きなことを仕事にすることはできないのか?
結論から言えば、できますよ。
ただ、大多数の人が勘違いしているのは、先ほど話した「ポジティブ」な意味で捉えている、という部分です。
そちらではなく、人の役に立つとか、人を楽しませるとか、人にサービスを提供していくとか、そういったここで言う「ネガティブ」な動きに対して「その行動が好きだ」となった場合に「好きなことが仕事になる」と言えるわけです。
これも当然ですよね。
時々話すことですが、あなたが漫画を読むのが大好きだった場合、漫画をひたすら読むだけでそれが仕事になりますか?という話です。
どこからお金が入ってくるというのでしょうか?
しかし、漫画を読むのが大好きだからたくさん読んで、そのあらすじや感想をレビューとして書くライターとなれば、お金は入りますよね?
これは、漫画を読んだ経験を人のために使っているからです。
あなたがテニスをするのが大好きだった場合、プレイしているだけでお金は絶対に入りませんよね?
しかし、スポンサーがつくほど上手くなればお金は入ります。
テニスをやる最中、ユニフォームなどを通してスポンサーの役に立っているからです。
このように、ただ「好き」だけではお金は入りませんし、仕事にもなりません。
その「好き」をどうすれば人の役に立たせることができるのか、人のために使うことができるのか、の部分が問題になってきます。
ここでも結局、人のためにどうするかという意味で「ネガティブ」の要素が入ってくるということです。
お金持ちは皆結局、巨大な「ネガティブ」を背負っている
さて、資本主義社会の基本に話を戻します。
あなたが思う世界のお金持ちをイメージしてみてください。
皆、大きなシステムやインフラを持っていたり、想像もできないほどの努力をしていたりするものです。
現代で言えばお金が集中しているところはGAFAが有名ですね。
Google、Amazon、Facebook、Appleですが。
彼らがしていることはなんですか?
みんなの生活や毎日を豊かにするための、安全にするための、楽しくするための、便利にするための、大きなシステムやインフラみたいなものを作っているところですよね。
他の大企業に置き換えてもいいです。
必ず、人々に何か巨大なものを提供しているからお金が集まっているのです。
じゃあ、それを自分がやれ、自分で作れ、と言われたらどうでしょうか。
才能もないし、めんどくさいし、作れないし、イヤですよね。
それと同じ、何億人分ものその思いを肩代わりしてやっているのが大企業なわけです。
そりゃお金も入ってくるわけです。
責任も重大ですし、失敗も許されません。
まさに「ネガティブ」です。
しかし、それが達成されれば、多くの人の笑顔や幸せにつながりますね。
その意味では「ポジティブ」です。
この責任や技術の高さを求められることを「好きだ」と言えるかどうかが、「好きを仕事にする」と関係してくるわけです。
少々辛辣な話になってきましたので、個人レベルでの話に切り替えましょう。
個人レベルでもお金や豊かさはネガティブ勝負なのか?
結局は大企業などと大差ありません。
個人レベルでも、人の役に立っていく、人を喜ばせたり楽しませたりする、人の夢の実現を手助けする、などがお金になっていきますので、その意味では「ネガティブ」ですし、その動きを好きだと言えれば、心から楽しいと思えれば「好きを仕事に」は誰でも可能になっていきます。
そもそも、人様からお金をいただこう、という話なのに、フワフワ楽しくだけでやるのはあまりに無責任かつ、大人としてマズいことではないですか。
あなたはテキトーに楽観的な仕事だけをしている銀行にお金を預けたいと思いますか。
ロクに検査もチェックも除菌もしないで「大丈夫大丈夫」と言いながら食品を出すスーパーで何かを買いたいと思いますか。
ポジティブではダメだ、というのはこういう意味で言っています。
自分がお金を欲しいと思うのであれば、シビアに、その意味でのネガティブに、やろうとしなければムリですよ、という話です。
ごくごく当たり前の話しか出てこなくて申し訳ないですが笑
まとめ、お金や豊かさをガチで手にするために
本当にお金や豊かさを手にしたいと思うのであれば、ここが資本主義社会であるということと、そのシステムの上でお金が流れているということを直視しましょう。
その上で、どういう姿勢でいれば、どういう言動をすれば、お金や豊かさが自分の方に入ってくるのかを冷静に考えましょう。
(この冷静さがネガティブです)
これは決して「ガマンしろ」とか「しょうがないからあきらめろ」みたいな話では一切ありません。
むしろ、ガマンしないために、あきらめないために、シビアになれ、という話です。
無暗にポジティブを提唱するケースは、裏でシビアになっているところを見せずに、お金を得る方になっているところも多いのですが、そういった情報リテラシーを持つようにしましょう。
豊かになっていくために、お金が入ってくる流れを作るために、しっかり地に足をつけた考え方を身に着けていきましょう。
なぜなら、お金は地に足ついている者たちが回しているものだからです。
ちなみに、このサイトでは、他にもお金や豊かさに関して、起業に関してなどの記事を書いています。
他の記事もぜひ、読んで参考にしてみてください。
お金と豊かさの本質についてお教えしています
私の主催するコミュニティでは、表では得られない、お金や豊かさの本質について、そしてその稼ぎ方についてお話しています。
ご興味がありましたらぜひ、コミュニティにいらしてください。
アイザワワークスでした。
ありがとうございました。
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