子供のいない人生って問題ある?
私には子供がいません。
現時点で40代半ばですので、この先、もう自分で出産して子供を持つことはないと思いますし、そもそも私たち夫婦は子供を持たないということを明確に意志として持ち、同意した上で子供のいない生活を選択しました。
カウンセリングやコーチングなどをしていると、はやり同じ40代女性、30代女性などから、子供に関するご質問やご相談をかなり多くいただきます。
結論だけ言えば、子供のいない人生、それはそれでとても幸せです。
今日は、子供のいない人生に関してお話していきます。
子供を作る作らないの選択
まず、最初に知っておいて欲しいのは、子供を持つ持たないは、自分で決めていいということです。
もちろん、周囲や親から何か言われることはあるかもしれません。
しかし、それは所詮、無責任な他人の話です。
自分が本当に、心から子供が欲しいと思えば子供を持つ努力をすべきだと思いますし、本当はそこまで欲しいと思ってないのに周囲の重圧からなんとなく子供作らなきゃいけないんだ、と思うのだとしたら、それは好ましくないですよね。
まずは、自分の気持ちに素直になって、じっくり考えてみてください。
当たり前ですが、子供がいるということは多くのリスクを伴います。
幸せがいっぱいある反面、リスクも当然あるものですしね。
それは「子供がリスク」という意味ではなく「人間が存在している」ということには必ずリスクがある、という意味です。
子供は小さいとか保護下にあるというだけで、自分と同じあくまで人間です。
自分のことを考えればすぐわかりますね、生きていればリスクはたくさんあるでしょう?
それと同じです。
生きていれば、お金はかかるし、病気になることもあるし、事故に遭う可能性もあるし、何もかも順風満帆ということはないですよね?
しかし、生きていれば、楽しいこと、幸せなこと、いっぱい笑うこと、美味しいものを食べること、かわいい動物と触れ合うこと、美しい夕日を見ること、素敵な芸術に出会うこと、恋をすることなど、多くの素晴らしい経験もあります。
子供も同じことです。
リスクだけにフォーカスしてはいけませんし、楽しいことだけにフォーカスするのも若干、危険を伴います。
子供もひとりの人間ですから、どっちもあるよ、というだけに過ぎません。
何が言いたいのかというと、子供がいたら幸せだとか、いなかったら不幸だとか、子供がいたら不幸せとか、いなかったら幸せとか、そういう単純な話ではない、ということです。
それを踏まえて、考えていこう、という提案です。
私たちが子供を持たない選択をした理由
ちなみに、私たち夫婦が子供を持たないことを話し合って決めた経緯を少しお話します。
私たち夫婦は、どちらも育った環境が「一般的な普通の幸せな家庭」ではありませんでした。
夫は、父親が大変な浮気者で、腹違いの兄弟がいるような状況、経済的にも非常に不安定な人で、夫が小さい頃はとにかく母親の精神がボロボロだったことと、お金に苦労した記憶しかないような状態。
ここで誤解して欲しくないのは、私たちが子供を持たないと決意したのは、決して「幼少期に子供としてロクな経験をしていないから」ではありません。
例えば、私のように毒親育ちの人だと、自分も毒親になるのではないか、という恐怖から、子供はいらないと思われる人もいらっしゃるかと思いますが、とりあえずこの先を読んでください笑
幼少期の家庭環境が劣悪だったから、夫婦2人ともそれを再現したくなくて子供はいらない、と決意したわけではなく、幸せになるために子供をあえて持たないことにしたのです。
というのも、私も夫も、いわゆる「レールに乗った普通の常識的な人生」に幸せを見いだせないタイプでした。
会社員として働くことや集団行動が苦手、人と同じことが苦手、みんなと同じことを強要されるのが嫌い、普通でいることに嫌悪感を感じる、といった、まぁ変わり者同士みたいなところがあります。
結果、私は自分のやりたいことや生きたい道がある程度固まっていましたし、夫も何かに縛られたくないという思いが非常に強い人で、それぞれに「自分の思う幸せをまず実現したい」という意志がとても強かったわけです。
結果、子供を産み育てていくことではなく、自分の思う幸せに全力を傾けよう、ということでこの選択になりました。
2人とも別に子供が嫌いなわけではないですし、どこかのタイミングでどうしても子供が欲しくなればその時、なんらかの選択をしよう、と決めたのもあります。
結局結婚から10年近く経ちますが今のところ後悔どころか、この選択は正しかったな、と心から思っています。
毎日楽しくやっておりますし、子供がいないことへの不安も寂しさもありません。
子供がいないことで劣等感を抱く必要はない
とはいえ、私も若い頃は、多少思っていました。
「子供がいないことで、後悔したり、悲しくなったりするのではないか?劣等感を抱くことがあるのではないか?」と。
これに関しては、私に限れば完全にありませんでしたが、人によるとは思います。
「なんだ、やっぱり後悔するとか、劣等感とか感じる人は感じるんじゃん」
と思われるかもしれませんが、ソレをどう回避するのかをお話します。
子供が自分の人生を決めるわけではない
まず、ガッツリ知っておいて欲しいことがあります。
それは、子供のいるいないが、あなたの幸せを決めるわけではない、ということです。
それは、自分を思い浮かべればすぐにわかります。
あなたも誰かの「子供」ですね。
では、あなたはご自身で「自分の親を幸せにしたのは私だ!!」とか「自分の存在があるから、親は幸せだし、もし自分がいなかったら親は不幸だった」と思いますか?
思いませんよね?
親に対して「親は親、親が幸せかどうかは私の存在が決めることじゃない」と思いませんか?
子供だって、血が繋がっていたとしても所詮ひとりの人間ですし、独立した存在という意味では自分ではない「他人」なわけです。
他人が自分の幸不幸を決めることはありません。
子供のいるいないが幸不幸を分けるのではなく、自分の価値観や感覚が幸せか幸せではないかを判断するのだ、ということをしっかり理解してください。
だから、子供がいても不幸な人は不幸ですし、いなくても幸せな人は幸せですし、いずれにせよ、本人の意識次第である、というわけです。
子供の存在が、あなたの幸不幸を決めるわけではない、どんな立場の人間でも自分の幸せは自分で決めるものだ。
これはとても重要な要素です。
子供がいない人生を選択した場合、どう幸せになっていけばいいのか?
やむを得ずとか、あえてとか、いろいろ理由や事情があるにせよ、子供がいない人生を選択した場合、どう生きれば、確実に幸せになっていくのでしょうか。
コレ、実は非常にシンプルでカンタンな答えがあります。
それは・・・
自分の持っている資質を最大限活かして、たくさんの人に貢献していくこと。
本当にコレだけですが、超強力です。
なんだか、騙されたような気分になる人もいるかもしれませんが、それは「不足」にフォーカスしている意識バランスだからです。
「〇〇がないと、幸せじゃない」みたいな考え方が強いと、確かにこの答えには納得できないかもしれませんが、その意識バランスでいると不足ばかりに目がいってしまい、子供だけではなくあらゆるものに対して不足や不満を感じやすい体質になっていく一方です。
どうしてもそう思ってしまう、という言い訳がしたい気持ちもわかりますが、その前にぜひ、自分だけに備わっている資質について考えてみて欲しいのです。
これだけは絶対だと言えるのですが、なんの資質もない人は存在しません。
資質に気づけない人、資質を知ろうとしない人、資質を活かす気がない人がいるだけです。
もっと言ってしまうと、不足に意識が強くいってしまう人は、子供がいたらいたで、もっと不足に目がいってしまい、苦労する傾向があります。
例えば、他の家の子の方が頭がいいとか、他の家の子の方がいい服を着ているとか、他の家の子は容姿がいいとか。
似たような不足への苦悩を繰り返してしまう可能性が高いですよ、と。
子供がいてもいなくてもどちらでもいいと思いますが、幸せを決めるのはいつも自分なのですから、幸せだと思える思考や行動をするべきですし、そのためには「自分の資質を活かして、人のために貢献していこう」という意識をぜひ持ってみてください。
子供がいない人生だと、孤独にならないか?
この疑問も実に多く寄せられるものです。
答えで言えば、なりません!!(断言します)
というのも、子供がいても孤独な人はいくらでもいるからですし、子供がいなくてもたくさんの人に囲まれてとても楽しく暮らしている人はやまほどいるからです。
子供がいないから孤独になるのではなく、人と触れ合い、接していこうとしない人が孤独になるのです。
なぜこのような勘違いが起こるのかというと。
子供を自分の所有物のように捉えている人がいらっしゃるからです。
子供は確かに子供ですが、同時に他人でもありますし、自分とは別の意志を持っている存在でもあります。
あなただって、誰かから所有物のように思われたら、離れたいと思いますよね?
子供だって同じことで、所有物のように思っていたら離れていきますから、子供がいても孤独にはなります。
子供がいないから孤独になるのではなく、誰かと寄り添って生きていく気持ちのあるなしが孤独を決定づけるものである、ということ。
ぜひ、これをしっかり頭に入れてください。
子供がいてもいなくても、誇れる自分になることが先
ここまでお読みいただければ大体見えてきたかなと思いますが、子供のいるいないが幸せを決定づけるのではなく、自分の考え方が幸せを創造していくのです。
子供を持たない選択をしたのなら、ぜひ、その子育てをしない時間とお金を、ご自身の学びと成長と楽しむことに対して全力で使っていってください。
世界には、知らないこと、素敵な場所がたくさんあり、素晴らしい人がたくさんいます。
それらは一生かけても全てに出会うことなどできません。
せっかく子供のいない人生を選択したのですから、自分のために最大限、全ての時間を使い、日々を謳歌し、たくさんの人を笑顔にしていってください。
そして、あなたと同じように、子供を持たない選択をした誰かに、勇気と希望を与える言葉や行動を見せていくこと。
これを本気でやっていけば、どんな人生だって必ず幸せになります。
今日できることを、最大限に。
これが、子供を持たない人生を選んだ私の、座右の銘です。
最後に、子供のいない人生について書かれたいくつかの本もご紹介しておきます。
いずれも子供のいない女性について書かれた素敵な本です。
ご参考までに。
少なくとも私はとても幸せですし、いろんな生き方があって当然だし、人の意見に左右される必要は一切ありませんからね!
子供がいてもいなくてもいい人生と言えるようにするために
私の主催するコミュニティではどんな環境にあっても、どんな状況で生きていても幸せになっていくためのアドバイスややり方をお話しております。
ご興味がございましたらぜひセミナーにお越しください。