毒親に育てられるとどんな影響があるのか

毒親の下で育った大人はどうなる?

以前の記事でもお話しましたが、私は毒親に育てられました。

毒親に育てられるとどうなるのか、私の経験やクライアントさんたちのお話を踏まえてまとめてみました。

もしかして自分は毒親育ちかもしれない、とか、自分がまさに毒親かもしれない、と思われる方には、ぜひ読んでいただけるとありがたいです。

毒親との離れ方
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毒親の影響は大きい

毒親の影響は計り知れないものがあります。
というのも、私がそれで大変な思いをしたからなのですが。
どういう面に影響があるかと言いますと・・・・

  • お金で苦労する
  • 仕事で苦労する
  • 対人関係で苦労する
  • 恋愛・結婚で苦労する
  • 子育てで苦労する

ざっとこの辺は言えるかな、と思います。

詳しくお話していきますね。

毒親育ちはお金で苦労する

いろんな毒親がいると思いますが、何割かの毒親の特徴として「自分の価値観を子供に強烈に押し付ける」というものがあります。

親なのだから、価値観を子供に教えるのはしつけとして普通ではないか、と思われるかもしれませんが、毒親の場合は多少勝手が違うのです。

一般論として、社会的にまともな生活を送っていく上での必要な教育という感じではなく、自分の考え方が一番正しく、他は全部間違っている、という雰囲気の教え方をするケースが結構あるかな、という印象です。

まだ自分の頭で判断できない子供に対してソレをやるので、子供は最初、親の言うことが正しいと当然考えますよね。

そのまま大きくなると、社会や周りの人間との感覚のズレに大きく悩むと、そういうわけです。

まず、お金に関する影響でいきましょう。

毒親はお金の感覚が偏っている傾向が強い

割と、クライアントさんたちを見ててもそう思いますが、毒親は金銭感覚が偏っているケースが非常に多いです。

極端にお金を嫌っているとか、極端にがめついだとか、極端に金遣いが荒いとか、極端に人のお金の使い方にうるさいとか。

本人だけの価値観であればなんの問題もありません。

個人の自由ですしね笑

ただ、毒親はソレを、子供にも強要する傾向があります。

当然、本人としては「正しい価値観」だと思っていますので、毒親本人からするとただの「しつけ」でしかありません。

間違ったことをしているとか、子供を洗脳しようとしているという自覚は一切ないものです。

しかし、毒親のしつけの特徴として「しつける際、強い恐怖を同時に植え付ける」といった雰囲気の言い方ややり方をするため、子供は洗脳に近い状態でしつけられていきます。

洗脳されたまま、大人になると、周囲との金銭感覚の違いや、お金に対して極端に過敏になってしまうなど、社会生活をしていく上で、生きづらさを感じる傾向が強くなります。

もし、あなたがお金の面で極端な生きづらさを感じるとしたら、毒親からの教育が影響している可能性があります。

親からのお金の洗脳を解く方法

これは実際に私が数年かけて実績を出した方法ですが、親のお金の使い方や考え方の真逆をやる、というものです。

買い物をする時や、お金に関する問題があった時に、自分の親だったらこうするだろう、こう言うだろう、というものを思い浮かべて、その真逆のことをやっていくのです。

最初は慣れない上に、親から恐怖感情も植えつけられているケースが多いので、怖いかと思いますが、逃げずにじっくり取り組んでみてください。

例えば、私の親は、安いものを過度に賞賛し、高いものに対して悪口を言うクセがありました。

その逆をやった、ということです。

今ではすっかり、親からのお金の感覚は抜けて、自分自身の考えで動くことができるようになりました。

毒親育ちは仕事で苦労する

お金や、この後に書く人間関係の部分とも関係してきますが、毒親育ちはとかく、仕事でも苦労する傾向にあるな、というのを感じています。

お金の時と同じですが、毒親はとかく、仕事に対しても柔軟性がない傾向が強いため、それを毎日聞かされて育った子供は、大人になると、なかなか仕事に馴染むことができません。

もっといい環境があるのではないか、もっと別の仕事があるのではないか、もっと人間関係のいい職場があるのではないか、といつもどこか落ち着かず、ソワソワした感じになりやすいかと思います。

もちろん、全てが毒親のせいですよ、と言っているわけではなく、そういう傾向が比較的強い、というだけですが、頭の片隅においておいてもいいかもしれません。

毒親からの仕事の洗脳を解く方法

まず、何より先に、仕事に関しては完全に自分の視点だけで善し悪しを考えるように習慣づけてください。

とかく、毒親育ちは、周りから見たらどうだろうかとか、親からダメ出しを食らうのではないか、など、本来仕事に関して必要のない視点を持ちがちです。

周囲がどう見ようと、親がどう言おうと、自分がいいと思えばいいのですし、自分にとって悪いならソレに従いましょう。

ムリをする必要など一切ないのです。

また、極論を言えば、親に仕事の内容を報告する必要も一切ありません。

事務の仕事してます、営業の仕事やってます、だけでもいいわけですし、もっと適当に濁してもいいのです。

私の親も仕事に関して非常に深く詮索して、あれがダメ、コレがダメ、と全てに関してケチをつけてくる性格でしたので、しまいには一切仕事の話をするのをやめました。

物理的な距離を取ったこともありますが、まずは、自分だけの生活を確保していく、というのを仕事に関しても徹底してみてください。

毒親育ちは人間関係で苦労する

これも非常に強く言えることではないかと思います。

そもそも、毒親はもともと、本人が人間関係で苦労していた経験がある人が多い印象です。

もともと自分が苦労していた上に、解消しきれていない状態で子供を育てているため、結果として子供にその歪みが伝播していくようなイメージですね。

その結果、幼い頃からしょっちゅう、親が口にする他人の悪口を聞いていたり、他人に対して批判や非難を繰り返す姿を目にしたりするため、何も知らない子供は、懐疑的な性格になるとか、内向的な性格になるなどの傾向もあるかな、という印象です。

私や、私のクライアントさんの話でいくと、やはり、人を信じられないとか、欠点を真っ先に探そうとしてしまうなどの傾向が強いです。

そうなるとやはり、円滑な人間関係を積極的に築いていくというのは難しいですよね。

毒親からの人間関係の洗脳を解く方法

こちらもまた、日常的にじっくり取り組んで欲しいものですが、自分が思っているより、他人はずっと優しくて親切で、温かい心を持っているのだ、というのを知っていきましょう。

どうしても毒親育ちで本来の性格がおとなし目だったりすると、懐疑的になりやすいがゆえに、他人にすぐに心を開くであるとか、すぐに打ち解けて初対面でも親しくなるということが難しい人もいるかと思いますが、自分が思う以上に、他人はずっと優しいものです。

それを知るために、できるだけ多くの人に、自分から自分のことを話していくように心がけてみてください。

これは、SNSなどを使ってアウトプットすることでもいけます。

まず、自分のことを開示していく、ここから始めましょう。

毒親育ちは恋愛・結婚で苦労する

いよいよ佳境に入ってきましたが、毒親育ちはとかく、恋愛や結婚で苦労することが多いものです。

というのも、自分の親を見てきているので、恋愛や結婚に「よくある普通の一般的な幸せ」を見出しにくい傾向が強いからです。

結果として、親と似たような相手を選ぶとか、本当の自分のまま接することのできない配偶者と結婚するなど、どこかねじ曲がった感じになるケースが多い印象かな、と思います。

もちろん絶対ではないですよ?

しかし、毒親育ちは大体、自分の両親を見てイヤな気持ちや、ああはなりたくない、という感情を強く持ちがちですからね。

自分ではイヤだと思っていても、知らず知らずのうちに、親と似たような、なんだかいびつな関係を恋愛や結婚で再現してしまう、ということはあるあるのひとつかと思います。

もちろん、解決策はあります。

毒親育ちの恋愛・結婚の洗脳の解き方

ここはまず最初に絶対意識して欲しいことがありまして。

それは「自分が一切何も努力しなくても幸せになれる相手などいない」ということです。

なぜこの話をするのかというと、毒親に育てられると、他人を悪く言うことで自分の正当性を強調するという習慣を日常的に見ることになるため、悪いのは常に相手か、もしくは自分が完全に悪い、といった、どちらかに責任を偏らせるような感覚がついてしまいがちだからです。

カンペキな人間はいませんし、人はそもそも皆、不完全なものです。

不完全なもの同士が出会い、思いやりをもって接して、自分も相手も成長してくのが恋愛や結婚なわけですから、自分の不完全さと相手の不完全さをあらかじめよく理解しておこうということです。

自身の努力によって、温かい関係や家庭は築くことができますし、決して毒親のようなことの繰り返しにはなりませんから、恐れずに、まずは自分と相手、双方の不完全さを認めてから、しっかり歩み寄るということをやっていきましょう。

実は、この話だけでもめちゃくちゃ長くなってしまうので、いつかしっかり記事にしようと思いますが、重要なポイントはとにかくここです。

相手の欠点を見守ったり、許したり、一緒に治そうとしてみたり、そういうところに気を配りながら、親とは違う愛の形を探そうと決意してみてください。

毒親育ちは子育てに苦労する

さて、最後の項目です。

毒親育ちが子育てをすると、自分もその親と同じように毒親になってしまう、という負のスパイラルに関する話です。

私の考えで言えば、これは半分しか当たっていません。

毒親からの洗脳が解かれれば、いい父親になったりいい母親になったりするものですし、自身の経験から親のようにはならない、と教訓を得て、新しい人生を歩まれるケースも非常に多く見てきたからです。

しかし、毒親からの洗脳がイマイチ解かれないままだと、やはり子育てで苦労する傾向があるようです。

例えば私や私のクライアントさんたちは、毒親に「子育ては死ぬほど大変だ、お前なんか生まれなければよかった」と言われた経験が何度もあります。

これを聞かされて育ち、特に学びや成長がないと、自分に子供ができた時に、同じような言葉を思い浮かべてしまう可能性も。

もちろん、毒親は「本気でそんなこと言ったんじゃない」と言いますが、聞かされるのは子供の方なので、本気もウソも関係ないですしね。

さて、毒親育ちが子育てに困ったら、どうすればいいのでしょうか?

毒親からの子育ての洗脳を解く方法

繰り返しますが、親とあなたは別の存在です。

あなたは親のものではありません。

子供という法的な立場であるだけであって、親の方に権利があるわけでもなんでもないのです。

親には親の生き方があるように、あなたにはあなたの生き方がある。

親にどんな育てられ方をされようと、一切関係ないのです。

子育ては大変なことの連続です。

だからと言って、自分が子供の頃どうだったか、自分の親がどうだったかというのは一切考慮する必要はないですよね。

周囲にいる先輩ママ・パパや、ネットで繋がることのできる同世代の同じ立場の人たちなど、力になれる人はたくさんいます。

ぜひ、心を開いて助けてもらいましょう、話を聞いてもらいましょう。

当たり前のことのように思えるかもしれませんが、毒親育ちだとこの当たり前ができなかったり、苦手だったりするケースが多いのです。

あなたはあなたのやり方で、新しい子育てをすればいい、としっかり意志を強く持っていきましょう。

そして、子供もまた、ひとりの人間です。

あなたが親にとってままならない存在だったように、あなたの子供もまた、ままならない存在になることもあるでしょう。

その全てを楽しんでいきましょう。

親には親の人生があり、自分には自分の人生がある、とにかくコレに尽きます。

最後に

毒親から受ける影響と、そのカンタンな対処法についてお話しました。

実は、対処法の部分は非常に簡易的なもので、実際にはもっとたくさんお話することが出てきます。

近いうちにそれぞれの対処法についてお話できればと思っています。

では!

毒親洗脳の解き方について

私の主催するコミュニティでは親から受けた洗脳を解く考え方をお教えしています。

ご興味があればセミナーにぜひいらしてください。

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