感受性が強い=心が弱いではない
HSPという言葉ありますが。
Highly Sensitive Personの略で、 生まれつき刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人のことですね。
私の周囲にもこう自覚されていらっしゃる方が非常に多いですし、かくいう私もまさにコレだと思ってます。
が、私は自分でHSPであることを自覚した上でいろいろ工夫してコレを乗り越えました、というわけで、今日のテーマは「感受性が強くても人生はイージーモードになれる」という話をしていきます。
HSPなんかで悩むな、むしろ強みにしろ的な記事です笑
本当は感受性強くないんじゃないか疑惑
私は超ド級のHSPである
私を知ってらっしゃる方はおそらく、私がHSPなわけがないと思われると思うのですが。
態度はデカイですし、物怖じしないように見えるらしいですし、実際人前で話すとかセミナーやるような仕事してますしね。
が、HSP診断とかやるとほぼ全部当てはまるような人間です。
↑このページにHSP診断がございますのでぜひぜひ。
今でもこの気質ではあります、当然のことながら。
とはいえ、気質は気質として、人生イージーモードへの切り替えをやってきました。
いやもちろん努力しました。
考え方を根本から変えるというのをやったわけです。
当然、努力なしにそれができるとかいう話ではないです。
大半のHSPを自覚している人が、人生はハードモードだと感じられていると思うのですが、案外そうでもない方に変えられるよ、という話をします。
余談、私がどれくらい感受性が強いのか
ここは若干余談になりますが一応、私がどれくらい感受性が強いことで悩んでいたのかをお話してみます。
セミナーやコンサル生さんたちにはよくお話しますが、私は超ド級の霊媒体質です。
今でもそうです笑
霊媒体質な人はHSPであることが多いですし、HSPな人は霊媒体質な人が多いなぁというのも言えるなと長年に渡る経験から思うわけですが。
とにかく人様が気づかないことによく気づいてしまう。
人の視線がどの瞬間にどこに行くかなどが克明にわかる。
臭いにめちゃくちゃ敏感、敏感過ぎてちょっとでもマズい臭いのする場所に行けなかった。
人の考えていることがわかり過ぎてよく気持ち悪がられる。
パーソナルスペースが1ミリ単位で気になるため、満員電車がムリ。
人の表情や服装、視界の中にあるものの素材などが気になりすぎて疲労困憊。
人の発言の奥の奥の裏の裏の裏まで読み取ってしまう、結果、その人の前世のことで頭いっぱいになる。
まぁこれは一例ですけども、他の記事にも書いている通り毒親育ちというのもかなり大きな要因かなと思います。
なんかやるとすぐ殴られる環境で育ったので、敏感になっていないと身の危険があった的な感じかもしれないですね。
よく、HSP気味の方から繊細過ぎて困る、いろんなことが気になり過ぎて混乱するなどのご相談を受けるのですが、大抵私のほうが何倍もそんなの気になってるよ、と思うので、まぁまぁド級のHSPだろうな、とは思います。
で、コレをどうやって克服したかの話いきます。
HSP気質の人間が強靭な精神で生きる方法
大前提、繊細さと強さは両立するものである
ここがまず、大前提として知っておいて欲しいことなのですが。
繊細さ、敏感さと、精神的な強さは両立します。
よくある勘違いはまさにここです、繊細だから傷つきやすい、みたいなイメージが強くありませんか?
この勘違いを自分の中からなくしていきましょう。
繊細さは「神経の細やかさ」を言っているのであって、だからって別に傷つく必要もないわけです。
傷ついてもいいけど、傷ついたことを大きく扱う必要はない、みたいな感じですね。
というのも、人は誰でも生きてりゃ多かれ少なかれ傷つきますし、大変なことや悲しいことなんかあるものです。
HSPだから、繊細だから傷つくのではなくて、その可能性自体は全員が持っているものだ、ということをしっかり意識すること。
私の知人にも無神経で人の気持ちをまるで考えない察しない図太い者がおりますが、しょっちゅう傷ついた悲しかったツラかったキツい疲れると言ってます。
つまり、繊細さがその原因ではなく、生きていることや感性を持っていること意識や気持ちがあること自体がその原因であるということを明確に意識しましょう。
そうは言っても傷つきやすいです、と言いたい
それはそれでお気持ちはわかりますが、私の対処法はまさにここです。
「傷ついたらその分、心の皮膚は厚くなる」
傷ついたら死ぬとか、傷ついたら警察にしょっぴかれるということはありません。
傷ついたらどうなるのかというと、心の皮膚が強くなっていくのです。
傷つくという貴重な経験を積んだ、という見方を徹底的にしていく、ということです。
多くの人が「傷つく=損、悪いこと」と思っていますが、そこを逆転させてください。
傷つく=その経験をしていない人より経験値を積んだ、とするのです。
傷ついたことのない人より、人の痛みがわかる人間になれた、傷ついたことのない人より、優しさとは何か、痛みとは何かを知ることができた、ということです。
コレ以上大きな財産はありません。
というのも、私はこの考え方に切り替えた後に、結果として今のようなコンサルタントの仕事をさせていただくことになり、多くの方にアドバイスを差し上げる立場になっていますので、人より傷ついていなかったら今の自分はないのです。
その経験を「悪」とせずに「財産が増えた」として欲しいのです。
そして、自分と同じようなことで悩む誰かの役に立とう、と決めてみてください。
あなたが思うより何倍も、それは大きな大きな財産なのです。
繊細さをおもしろがる
からの、私は相変わらず気質としてはHSP、超繊細だと思いますが、これを厄介なものとせずにおもしろがるようにしています。
イライラしている人や意地悪な人を見たら「ウケル」と思って内心爆笑。
心無い言葉を投げつけられたら「この人頭どうかしてんのかな」と思って内心爆笑。
汚い場所や臭い所に行ったら「なんでこうなるまでほっといたんだ」と思ってまた内心爆笑。
こんな感じで、以前の自分だったら「恐れていた」ものを「笑いのネタ」として捉えることに決めたわけです。
これを読んでいる方の何割かはきっと「そんな、自分が怖いことでなんか笑えない」と思われると思いますが、そもそも「恐怖」の感情自体、突き詰めていけば「死」や「孤独」を避けたいとする人間の本能から出ているものにほかなりませんし、人は皆いずれ死ぬものです。
そう割り切った上で、恐怖ととことん向き合い、笑いに変換するようにしたと。
ここが自分が努力した点です。
この方法は自分のコンサル生さんたちにもお教えして皆さん再現できてますので、本気で取り組まれれば誰でもいけると思います。
恐怖を笑いに変える、というのをぜひ、やってみてください。
とにかく「怖い」「不安」を結論にしないことです。
怖いと不安から生まれるものはないですし、何も解決しないからです。
職場や人間関係でのHSPに悩まされているケース
まず「自意識レベル」を下げましょう。
自分が思うほど、他人は自分に興味がない、とまず思っていくということです。
先日も「電車の中で知らない女子高生が自分のことを悪く話しているように見えてイライラする」というご相談をいただいたのですが、私から見ると真逆な人でした。
「せめて、女子高生の視界や意識に入れてもらえるくらいの存在感が出るようにしようか」みたいな。
自分が思うほど、他人は自分に興味がない、と何度でも自分に言い聞かせてください。
みんな自分のことしか興味がないのだ、と思うわけです。
そして、人の発する言葉は全て「大した意味はない」と思ってください。
これは実際、事実です。
私は過去に身近な人間から人生が暗転するほどの言葉を何度も投げつけられたことがありますが、後になってそれを指摘すると、言った本人はまるで覚えておらず、何の気なしに言っただけのことだった、何の意味もなかった、という話です。
言った本人に意図はない、それに意図があると思っているのは自分だけだ、と思いましょう、みたいな話です。
実際、人の思いや気持ちは確かめようがありません。
確かめたところでそれがウソかホントかも確かめようがないので、結局自分の中で納得していくしかないわけです。
いつも、他人の言葉には大した意味はないんだ、と思って生きてみるというのをまずやってみてください。
哲学者ウィトゲンシュタインの言葉
最後に、私が救われたドイツの哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの言葉をひとつ、お話いたします。
人というのは「意味」を求める。
しかし、そこに確固たる意味があるわけではなく、実際にあるのは「人は意味を求めたがる性質を持っている」というものだけである、というものです。
意味を追求してしまうと、真実を知りたくなるものですし、追求したくなるものです。
HSPのような繊細な気質の人間であればなおさら、気づいたもの、意識したもの全てに何か意味があるはずだと思ってしまうものです。
しかし、真理のような「意味」というものは万物に存在しない。
あるのはただ、人の「意味を知りたい」と思う性質だけなのです。
ウィトゲンシュタインの言葉には随分と救われました。
どんなに細かいことが気になっても、意識に入ってきても、振り回されたとしても、そこに大した意味などない、と思って生きてみてください。
そして、モノゴトの意味は自分で決めていいのだ、作っていいのだ、と思ってみてください。
繊細でも、傷ついても、強く楽しく生きることは必ずできます。
その繊細さを財産として、強みにしていきましょう。
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