ライフワークの見つけ方

以前より、ライフワークを見つけたい、そう思われている方が非常に多いです。

「やりたいことが見つからない」という悩みを抱かれている方もたくさんいらっしゃいます。

私のところにも、ライフワークに関するご質問やご相談が後を絶ちません。

お話を伺っているといろいろと考えさせられることがあるので、ライフワークの見つけ方について改めてお話したいと思います。

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ライフワークとは何か?

まず最初に、ライフワークの概念を洗い出してみてください。

決まった意味などありません。

自由に「どういう意味だと思っているのか?」で考えていいです。

そう伺うと、非常に多い回答としては以下のようなものがあります。

・一生続けられるもの

・自分の才能を生かせるもの

・まだ自分で気づいていない能力が発揮できるような何か

・自分にしかできない、それが仕事になるようなもの

・やりたいこと

・使命・天職

皆さんもこのようなイメージを抱かれているのではないでしょうか?

別にこれじゃダメだ、という話では一切ありませんが、まず、このイメージを変えていくというのは重要かと思います。

というのは、人によって、これらのイメージを持ってしまうとライフワークが見つかりにくくなるケースが多いからです。

なぜかというと、例えば、ライフワークと呼ばれるものには、一生続けるわけではないものもあります。

自分だけが才能がある、というわけではないものもある。

また、特別な能力とは無関係なものもありますし、仕事とも使命とも無関係そうに見えるものも多いからです。

これらと関係なさそうだからライフワークではない、と振り落とされてしまう可能性があるから、ということです。

ライフワークの誤解

ライフワークという言葉に対しては、結構誤解があります。

ライフワークに取り組んで生きている人たちの多くと話すとそれが見えてくるのですが、例えば。

「別にコレをやりたいわけじゃない」

こう話されるケースは多いです。

やりたいからやっているわけではない。

結果的に自分がそうならざるをえなかった。

だからと言って使命とも天職とも思っていない。

こんな感じです。

自分に与えられた役をただただ全うする、こういうニュアンスですね。

また、別のケースでいくと。

「自分には才能がない。他に才能がある人たちをゴマンと見てきた。才能がないから必死でやっているのだ」

こういう感じもよく耳にします。

才能があるからそれをやっているわけではなく、むしろ才能がないと自覚しているから取り組んでいる、みたいな感じです。

多分、わけがわからないと思いますが、次行きます。

「やりたくて始めたわけじゃない。稼げるから始めただけだ。今も稼げているが、だからって好きかと聞かれたらそういう話じゃない」

ここだけ聞くとライフワークじゃなさそうに見えるかもしれませんが、この人のされている仕事はかなり特殊な、まさにこの人しか目をつけないであろう職種です。

本人以外はおそらく「ライフワークで生きている」という見方をすると思います。

この話は、実際に私が「この人のやっていることはまさにライフワークだ」と感じた人から直接聞いた言葉です。

(加えて、皆、それを仕事にして稼いでいる人たちです)

そして、私もおそらくライフワークとして今の仕事をさせていただいていますが、これもまた、好きだからやっているのかと言われると違う、と答えます。

もちろん、嫌いではないですし、非常にありがたいと思ってやらせていただいていますが、好きだからこの仕事をしている、というのとはニュアンスが違うというのが本音です。

じゃあ、何なのかと言われると。

・私が理想とする未来とか、理想像から逆算すると、今やるべきことがコレ

・自分のできることを片っ端からやっていったら偶然今この状態

・おそらく、近い将来この形態ではなくなるだろうが、芯にあるものは変わらない

こんな感じで説明するかな、と思います。

要は、好きなことを仕事にしているとか、自分の才能を生かしてみたいな自覚ではやっていない、ということです。

じゃあ、どのようにして「これがライフワークだ」と言えるところにたどり着いたのか。

それは「好き」を極めなかった、というところにあります。

よく「好きなことを極めればそれが仕事になる」と言われていますし、それはそれで正しいと思いますし否定しませんが、少なくとも私の知っているライフワークで生きている人たちは、決してそういう形ではたどり着いていないのです。

多くの方がこの現実を知らないために、ライフワークを掴み切れていないのではないか、と思うわけです。

ライフワークは「何をやるか」で決めるな

「やりたいことが見つからない」と悩んでいらっしゃる方に割と多いパターンと言えるのが、ピンとくるものを待っている、というものです。

何かに出会った時にきっと「ピン」とくるはずだ。

出会った!という感触や手ごたえみたいなものがあるはずだ。

こんなような雰囲気です。

できれば、このイメージは捨ててください。

というのが、ライフワークとは必ずしも出会いがしらに全員がピンとくるようなものではないからです。

むしろ、最初は抵抗感の方が強かったり、イヤイヤでやむなくやっていたり、流れでそうならざるをえなかったり、という出会いの方が多かったりもします。

ライフワーク=運命的な出会いみたいなものではなく、ライフワーク=いつのまにかソレっぽくなっていた、の方が近いケースが多い。

その意味で、ライフワークとは、しばらく続けていないとそうだと思えないことが多い、とも言えます。

しかし先ほどお話した通り、最初は抵抗感とかイヤイヤで、とか流れでそうなったなども多いため、そもそも続けることなく辞めてしまい、本来ライフワークになりえたのに自ら手放している、ということも少なくありません。

また、一生もの、と思っているケースにも多少問題があります。

ライフワークに取り組んでいる人の多くが「一生これをやるつもりはない」と思っているからです。

生涯取り組めるような何か、と思い込んでしまうと、そこまでではないなぁ、と思ってしまいエネルギーを注がないというケースも多いわけですが、実際は最初から生涯続けるために具体的な何かをしていく、というのは一部の職人的ライフワークに限定されていると思っていいかもしれません。

というよりも、ライフワーク=マインド、理念の方だと思って欲しいのです。

生涯という長いスパンで具体的にできる何かではなく、生涯持ち続けるであろう、理想とする何かや信念である、と。

先ほどご紹介した、ライフワークを生きている知人たちも皆、今やっている具体的な何かについてはさほど肯定的ではないのですが、自身の考え方や生き方、信念については非常に強いものを抱いていて、そこに関しては生涯をかける勢いや覚悟があるのです。

そして、その信念や覚悟が反映されるのであれば、具体的に何をやるかは関係ないし、逆を言えば、何をやろうがライフワークになる、という感じになるわけです。

ここで私の話も少ししますと、私もやはり、なぜ今ライフワークを生きていると言えるのかと言うと、ここに集約されるからです。

信念とか理念があり、そこに関係することであれば、何をやろうがライフワークになる、というものです。

逆を言えば、信念や理念、ゆずれない何かが特定されていない状態で、やりたい何かみたいなものが一時的に見つかったとしても、非常に空虚ですぐ飽きてしまうようなものになってしまう可能性も高いかと思います。

なぜなら、エネルギーを注ぎきれないからです。

信念・理念・ゆずれない何か

ここで誤解して欲しくないのは、この信念・理念・ゆずれない何か、というのは決して、社会貢献に関係あるものとか、人の役に立つものである必要はないということです。

極論で言えば、お金をめっちゃ稼ぐ!!とかが理念でもいいわけです。

絶対豪邸に住む!!とか世界中を旅する!!とかフェラーリに乗る!!でもいいですよ。

それがゆずれないのであれば全然構わないわけです。

その代わり、誰になんと言われようととか、そのためならなんでもやる、くらいの思いでないと信念とか理念とはいいがたいですが笑

というか、正確に分析すると、この信念・理念・ゆずれない何かがそもそも見つからないから、やりたいことが見つからない、という言葉が出るわけです、当然それも承知の上です。

では、どうすれば、この信念・理念・ゆずれない何かが見つかるのか。

ここで以外と役に立つのがマイナス感情だったりもします。

絶対にイヤなものは何か、絶対に許せないものは何か、以前からなぜかそれに関していつもイラだつとか、負に落ちないと思っているものはないか。

そういったものを洗い出すと、自分がその対極にある何かを理想としていることがわかってきます。

例えば、私で例を挙げると、子供の頃から人と同じことがイヤでイヤで仕方ありませんでした。

人と同じものを持たなければならないとか、着なければいけないとかに激しい抵抗感を感じる幼少期で、周囲に対する反発もすごかったのですが、それが割と大人になってもずっと続いていて、これは分析すると、その対極は「個性を最大限生かす」ということになるわけです。

今やっている仕事も、クライアント様たちの個性をどうすれば最大限発揮できるのか、というところに頭を使いアドバイスしていく仕事です。

将来は全員が個性を謳歌できる社会を作る、と決めています。

こうなると、それに関係する言動は全部ライフワーク扱いになるわけです。

なんとなくニュアンスをご理解いただけるでしょうか。

人によっては「貧乏であることが許せない」という人もいるでしょう。

結果、その人は経営者となってガンガンお金を稼ぎ、ご家族や周囲を幸せにしています。

また、人によっては「汚いこと、醜いことが大嫌いだ」という人もいる。

その結果、知人は美容系のコンサルタントをやっています。

あなたのマイナス感情はどういった時に発揮されるのか、そこをしっかり深堀りすることで、理想とする何かや、実現させたい何かがきっと見えてきますし、それこそが信念や理念、ゆずれない何かにつながっている、ということもあるという話です。

一球入魂と信念探求に切り替えろ

まとめますと。

まず、ピンとくるものを待つのではなく、目の前にあるものを片っ端から一球入魂の姿勢で全力で取り組みながら、とりあえず続けてみる、継続する、ということをやってみてください。

そもそも続けないとピンとこないものの方が圧倒的に多いためです。

本気で続けてみてから答えが出る、というわけです。

同時並行で、信念・理念・ゆずれない何かを確立させていきましょう。

これが確固たるものになれば、何をやろうがライフワークになりますし、生涯続ける何かという部分へのこだわりが必ず薄れてきます。

この2つをやっていくことで、必ずライフワークは見つかります。

そして、この2つを同時並行でやっていくというのは本当にすぐ忘れてしまいがちなことでもあるので、ぜひ何度でもこの記事を読みに来て思い出してください。

ライフワークを仕事にする

実は、やりたいことやライフワークを仕事にする、というのは、また別次元の問題が発生するため、同一線上では語れなかったりします。

というのも、仕事=ビジネスなので、お金をもらえるようにならなければならない、という次の段階に進まなければいけないからです。

他の記事で散々お話している通り、ビジネス=資本主義社会のシステムに乗せる、ということですので、ただやりたいことをやっていればいいわけではないというわけです。

ライフワークが見つかった、やりたいことが見つかった=仕事になる、ということではありません。

これはフェーズが違う、という言い方もできます。

ライフワークに確信を持つことが第一フェーズだとすると、それを仕事にするのは第二フェーズ、動きが全く違ってくる、ということです。

これはこれでやり方があるので、また別の機会にしっかりお話いたします。

まずは、ライフワークを求めて、強く自分の人生を生きて行きましょう。

ちなみに、こちらもかなり参考になるかと思います。

ライフワークを仕事にしていくために

私の主催するコミュニティでは、ライフワークを見つけ、更に仕事にしていくためのアドバイスや方法をお教えしております。

まずは初心者向きコミュニティ「RLC」にいらしてみてください。

詳細はこちら。

アイザワワークスでした。

ありがとうございました。

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