毒親への復讐をしたいと思う時に読む記事

毒親シリーズです。

物騒なタイトルに思えるでしょうが、私のところには普段から親への復讐を考えている人からのご相談がよくありますし、同様の問題を抱える人にとっては、決して非日常的な話ではありません。

この思いとどう向き合うべきかについてお話します。

この他にも毒親に関する記事をいくつかアップしておりますので、ぜひご覧ください。

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親への復讐を考えてしまうケースにはどんなものがあるのか?

親への復讐を考えるケースには様々なものがあります。

私のように毒親に育てられて大変な苦労をされているケース。

虐待を受けて育った人。

親に何度も深く傷つけられている人。

親に自分の人生をめちゃくちゃにされた人などです。

親と仲のいい人には到底わからない重く深い苦しみがそこにはあります。

私自身、若い頃はずっと、親への復讐を考えている人間でした。

私の話は他の記事でも書いているので割愛しますが、幼い頃から大人になるまで、相当苦しい思いを強いられてきましたし、他の人の家庭で優しい親御さんを見る度に、自分には一生得られないのだ、と深い悲しみに泣く日々も長い間ありました。

あれほどつらいものはなかなかありません。

自分自身がそういう経験を経てきたので、親への怨恨や復讐の気持ちを抱いている人の気持ちはよくわかります。

復讐というと、何を考えるか?

さて、いろんな方のコンサルをさせていただくお仕事をするようになって、この問題に関する大きな勘違いがあることを知りました。

それは。

かつて、自分が思っていた、親への復讐は意味がないものだった、ということです。

意味がない、というのは、決して、そういう思いを抱くことの意味がないとか、復讐の念を抱くことは悪いことだ、ということではありません。

そういった恨みに近い思いを抱くことを否定するつもりもなければ、復讐を考えるなんて間違ってるという道徳的な話がしたいわけでもないです。

そちらではなく、当時自分の考えていた復讐の方法は効果がない、という意味の「意味がない」です。

この記事に辿りついた方の多くは親への強い恨みなどをお持ちだと思いますが、その思いを晴らす方法のほとんどが相手に効果がない話なのです。

それで、この記事を書こうということを思いつきました。

詳しくお話しましょう。

なぜ復讐に効果がないのか?

復讐の方法にはいろいろなものがあると思います。

自分と同じ目に合わせてやるとか、何らかの意味で肉体的な苦痛を与えるとか、いろいろなことを考えるでしょう。

殺してやりたいほど親を憎んでいるというクライアントさんも何人もいらっしゃいました。

しかし、復讐はなんのためにするのか。

ここに立ち返ると「自分が感じた苦痛を相手にも味合わせる」というものが大体その根っこにあるものです。

苦しい思いをさせられた、だから同じ目に合わせてやりたい、と思うようなものですね。

ところが、多くの人が見落としている点があるのです。

なぜ相手がそもそも「毒親」なのかという点です。

問題は常に、根本に立ち返らないと見えてきません。

相手が自分に対して、普通とは言えない仕打ちをしてきた理由は、そのまんまですが「普通の人が持つ常識を持っていない人間」だからです。

そして、普通の人間ではない人は、持っている感覚も普通ではないのです。

普通の人が痛みを感じる場面で痛みを感じないとか、普通の人が嬉しい場面で怒りを感じているとか、そういう人と違う感覚を持っている人が、この手の親になりがちなわけです。

しかも、よくあるケースで言えば、彼ら彼女らは、周囲が異常なのであって、自分たちをまともだとか普通だと思っているフシもあります。

彼ら、彼女らからすると、私たち子供の方が「毒子供」に見えているケースも多い。

もっと言ってしまうと「我が子が言いなりにならない悪い子だから」という理由でそういった言動に出る、というのが彼ら彼女らの言い分でしょうから(少なくとも私はそう言われていました)我々が普通に思い浮かべる「復讐」をしたところで、こちらの痛みを理解するどころか、更に評価を下げて返り討ちを企てられる可能性すらあるという話だったりもします。

要は、私たち毒親育ちが思い浮かべる「復讐」は、こちらの気持ちが収まるかもしれないというだけの話で、同じ痛みを味わってもらうと言った「効果」はない可能性が高い、というのが、多くの毒親育ちとお話してきた経験からの結論です。

黙ってガマンしろと言うのか?

効果がないというのであれば、復讐などせずにこの思いをガマンして諦めろというのか、というご意見も多いかと思います。

私自身も渦中の頃なら絶対にそういう反論をしていました。

しかし、親と縁切りをして以降、いろいろと冷静に状況を振り返ることができ、分析し続けたその結果、得た答えがこれです。

普通に思い浮かぶ「復讐」は相手に効果がないという意味で無意味だから時間や労力のムダである、と。

当然、ガマンして飲み込めという話ではありません。

彼らにとって効く方法を考えないとあまり意味がない、という話です。

では、どういった方法であれば、復讐に近い効果となるのか、という話です。

絶対に誤解しないでいただきたいのですが、私は復讐を推奨しているわけではありません。

しかし、かつて私自身が強く復讐を考えていたこともあって、理解できる、という立場としての提案をしていると受け取ってください。

さて、その方法ですが。

これは、毒親の弱点を考えるとだんだん答えが見えてきます。

毒親の弱点とは何か?

延べ何百人という毒親育ちの人たちのお話を聞いて、毒親と呼ばれる人たちの共通点が見えてきました。

いくつかそれはあるのですが、一番大きいものとして挙げられるのは、承認欲求や自己重要感の強さ、自己の正当性を主張することの強さなどです。

承認欲求、自己重要感という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

見たままですが、人から認められたい、スゴいと言われたい、自分を大事にする度合いが高い、みたいなものです。

これらは、社会で生きる上で誰でも持っているもので、普通なことです。

例えば皆さんも、SNSなどに投稿をした時、いいねがつくと嬉しいとか、つかないとヘコむなどがあると思いますが、これは承認欲求から出た感情ですね。

このように、これらの心理自体は非常によくあることで普通なので、ご自身に思い当たったとしても別段悪いことでもなんでもありません。

問題は、これらが過度に出る場合です。

とかく、毒親と呼ばれる人たちはこれらが過度に表れている傾向が強いです。

自分を認めさせるためなら理屈を捻じ曲げる

毒親と呼ばれる人によくある行動として、自分を認めさせるために理屈を捻じ曲げるとか、ウソを平気でつくとか、高圧的な態度に出る、というものがあります。

もちろん、これに当てはまらないケースも多いと思いますが、よく見られるもののひとつです。

例えば、親が正しいと思わせるために、周囲の人や誰かを極度に悪く吹聴するとか。

特に問題がない人に対して、アレが悪いコレが悪いとわざわざ欠点を作って悪く見えるような誘導をするとか。

自分の欲を叶えるために、本心ではない思いやりっぽい演技や、やさしい人っぽい演技ををするとか。

毒親と呼ばれる人たちは特に、一番身近にいる自分の子供たちをその標的にすることがあり、高圧的な態度で接することで、子供たちの意志を奪って、親の権威を振りかざそうとする、ということもよくあります。(適度なものであればコレは教育上必要なこともありますよ、もちろん)

これらの行動の根底にあるものは何かというと。

彼ら彼女たちの中における、自分自身への執着なのです。

繰り返しますが、人間だれしも自分への執着は持っているものです。

しかし、それを叶えるために子供や周囲の人間を利用するとか、ズルいことを平気でするのが毒親の特徴のひとつですよ、みたいな話になります。

実は、ここを阻害されることが彼ら、彼女らにとっては結構なダメージになる、というのがなんとなくわかってきました。

もう少し詳しく表現すると、毒親にとって、自分を正当化したり、自分の価値を高めたりするような自由に使える手駒がなくなるというのがダメージになる可能性がある、という感じです。

一言で言えば、ないがしろにされる、というのを潜在的に強く恐れているところが大きいケースがよくあります。

彼ら、彼女らにとって、ないがしろにされる=軽視される、価値を落とされる、自分の欲を満たせなくなる、だからです。

だんだん答えが見えてきたかと思いますが、完全無視が最も効く復讐になりえます、という意味です。

復讐に効く「完全無視」

毒親が毒親と言われるゆえんは、子供をいろんな悪い意味でコントロールするとか、構うとか、接するからなわけですが。

それを強引に、クールに、無視してみてください。

それも、突然一切興味を失ってしまった、と言わんばかりにです。

何を言われても、何をされても無反応、くらいでいいでしょう。

毒親育ち歴が長いほど、最初はこれをすることすら怖いと思います。

しかし、相手はあなたに「毒親だ」と思わせるようなことをした者です、突き放すくらい正当な理由がありますよ。

むしろ、毒親のアクションに対して、反応する、返す、拒絶する、言い返す、ガッカリする、泣く、わめく、などのリアクションをするから、相手からすると「まだ自分のコントロール下にある」と思われてしまうわけです。

リアクションを一切しない、どうしても必要な場合は赤の他人に接する時と同じような姿勢で、という態度を貫き続けると、そのうち相手からエネルギーが抜けていきます。

(これをキッカケに他の誰かに矛先が向くケースもありますが、まずは自分自身を最優先で救済しましょう)

罪悪感を感じる必要はありません。

ご自身の人生を取り戻すためです。

またいつか、完全に自立できた時に、あくまで戸籍上の関係者としての責務を果たせばいいだけであって、一時的にでも精神的な距離を置くというのは両者にとって重要なことだったりしますし、復讐にもなりえます。

親への復讐を考えて振り回されている人はぜひ、完全無視を実践してみてください。

ありがとうございました。

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